エントリーシートの書き方に迷ってる人
「エントリーシートの書き方を知りたい。エントリーシートを書かなければいけないが、面接官にウケる書き方がイマイチ分からない。そもそも基本的な書き方や手順が分からない」
こういった疑問に答えます。
当記事のコンセプト
エントリーシートを書くにあたり、読者さんが応用しやすいように配慮しました。 頻出質問別に「就活無双した友人の回答」をフォーマット化してご紹介します。
エントリーシートの基本的な構造
- ①結論 :質問に対する回答を一言で
- ②理由/背景:結論に至った経緯や経験は?
- ③学び/考え:どんな学びや考えがあるか
記事の信頼性
記事を書いている僕は、大手広告代理店に勤め、人事経験もある社会人。
就活時代は、コロナ禍ではありましたが6/10社から内定をいただけました。
それでは、さっそく見ていきましょう。
エントリーシートを書く際に注意すべきこと
読みやすいことが何よりも重要です。
読みやすいエントリーシートの特徴は以下です。
少し具体的に説明します。
語尾を「ですます調」に統一
文章を書く際に「ですます調」と「である調」どちらの文体で書くべきか、悩むかもしれません。
しかし、「です・ます調」と「である調」では与える印象が全く異なるので注意してください。
ですます調:丁寧語で統一された文体のため、読み手に丁寧で柔らかい印象
である調 :敬語を使わず強い断定形をとるため、やや堅い印象
文末を「ですます調」「である調」に統一することで、読み手が理解しやすい文章になりますが、「ですます調」に統一することで面接官により好印象を与えることができます。
適切な位置での改行
詰めて沢山書いた方が志望度や意欲が高く見せられんじゃない?
文字が詰まったエントリーシートは非常に読みづらく、読む気を削ぎます。
面接官も人間。読みにくいエントリーシートは他の学生のエントリーシートに埋もれます。
伝えたい情報は伝わるように、読み手の視認性を意識した改行を行うことが重要です。
理解しやすい文章構成
結論ファーストの起承転結が分かりやすい文章構成にしましょう。
冒頭でもご紹介しましたが、エントリーシートを書く際は質問が変われど基本的な構造は全て同じです。
※以下再掲
- ①結論 :質問に対する回答を一言で
- ②理由/背景:結論に至った経緯や経験は?
- ③学び/考え:どんな学びや考えがあるか
エントリーシートの回答フォーマット【実例付き】
ようやく本題。
以降、よく聞かれる質問別に「エントリーシートの基本的構造」をベースに解説します。
就活無双した友人の回答も併せて紹介するよ!
ES頻出質問①:志望動機
「志望動機」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :志望理由を一言で
- ②理由/背景:志望に至った経緯や経験は?
- ③学び/考え:志望理由と会社での貢献方法
具体例として以下、大手証券会社「みずほ証券」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 私が貴社を志望した理由は「お客様の最も近くで寄り添える」と思ったからです。 |
②理由/背景 | アルバイトの塾講師の経験から私は自分だから仕事をしたいと思えるような人になりたいと考えるようになりました。 だから商品そのもので差別化が難しく、より「人」が重要になる証券業界のリテールに興味を持つようになりました。 |
③学び/考え | その中でも貴社は国内トップの店舗数でみずほ銀行との連携によって銀行内に設置されたプラネットブースによって、お客様に証券パーソンとして身近に寄り添うことができると思いました。 だから私は貴社を志望しています。 私の強みである「相手の目線に立つ」ことを活かして貴社の営業での活動に貢献したいと考えています。 |
ES頻出質問②:学生時代に頑張ったこと
「ガクチカ」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :ガクチカを一言で
- ②理由/背景:背景と困難に感じたこと
- ③学び/考え:学びと今後の活用方法
具体例として以下、大手広告代理店「ADK(アサツーディーケイ)」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 私はゼミ活動に注力しています。 |
②理由/背景 | 私が入っているゼミでは主にプレゼンやディベート活動が行われます。 毎年夏になると各大学が集まるプレゼン大会に参加するため、夏が近くなるとチームで資料作成や発表練習を行います。 その活動の中で苦労したのは「伝え方」です。 私がプレゼンで発表している内容が相手に全く理解してもらえなかった時がありました。 しかし、先輩は同じ内容のプレゼンで少し構成を変えただけで全員が納得できるプレゼンができました。 |
③学び/考え | その時、私は自分にとっての「わかりやすい」が相手にとっての「わかりやすい」ではないことを学び、相手目線に立って「伝え方」を考える必要があることを学びました。 そこから相手の目線に立ち、相手にとって最もわかりやすいのは何かを考えて伝えることを意識しています。 |
ES頻出質問③:自己PR
「自己PR」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :自分の強みを一言で
- ②理由/背景:具体経験と課題に感じたこと
- ③学び/考え:どう考え行動し、どういった結果/学びを得ることができたか
具体例として以下、大手WEB広告代理店「サイバーエージェント(CA)」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 自分の強みはどんなことにも意味付けできることです。 |
②理由/背景 | それは長期インターンの経験で1番現れました。 ネットでサプリを売る会社でインターンをしています。 その中で大量のデータ化を頼まれたことがありました。 作業自体は数値を表に打ち込んで行くだけの単純作業で、ハッキリ言って退屈な作業でした。 |
③学び/考え | しかし私はその退屈な作業でもその数値はなぜ打ち込む必要があるのか、どうしたらもっと効率的に作業をすることができるかなどを考えながら作業しました。 その結果、予想よりも早く終わり、数値分析に関する知識を得ることもできました。 このようにどんなに辛い作業でもその中から意味付けることができます。 |
ES頻出質問④:挫折経験
「挫折経験」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :挫折経験を一言で
- ②理由/背景:背景と困難に感じたこと
- ③学び/考え:学びと今後の活用方法
具体例として以下、大手総合商社「双日」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 塾講師とアルバイトでの経験です。 |
②理由/背景 | その中で1番苦労したのが「自習室のルール」を作ったことです。 自習室の管理はずっと問題になってはいましたが、なかなか解決できずにいました。 しかしある時、生徒から自習室がうるさいことを相談され、それを解決するためにルールを作ることにしました。 ルールを作る上で講師に協力してもらい様々な角度からルールの案を出しました。 そして作ったルールですが、講師に徹底させることが非常に苦労しました。 ルールを作っても皆、結局無視して独自に動くのでルールを守ってくれず非常に困りました。 |
③学び/考え | そこでルールの最後に自分の思いを載せました。 そうすることでルールをみんなが理解してくれ守ってくれるようになりました。 この経験からロジックだけでは人は動かないことを学びました。 筋の通ったロジックだけでなく、感情が入らないと人は動いてくれないと学びました。 |
ES頻出質問⑤:どんな社会人になりたいか
「どんな社会人になりたいか」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :理想の社会人像を一言で
- ②理由/背景:そう思った具体経験
- ③学び/考え:経験からの学び
具体例として以下、大手広告代理店「博報堂」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 「友人やクライアントに信頼されている社会人」になりたいです。 |
②理由/背景 | なぜなら、社会人として働く上で、信頼関係は欠かせないと考えているからです。 というのも、信頼関係は自分が仕事をする中で助けて頂ける可能性にもつながりますし、仕事を安心して自分に任せてくれるためにも必要であると考えています。 実際に長期インターンにおいて、初めの頃は自分に任せて頂ける業務の幅はかなり狭いものでした。 しかし、約1年半常に自分の成長にこだわり、愚直に成果を出し続けたことで、最近では自分に大きな金額を預けて頂けるようになりました。 |
③学び/考え | このことから信頼関係は自分が仕事をした成果でもあると思います。 そのため、御社に入社した後には、仲間やクライアントから信頼されるために、まずは愚直に成果を出すことに努め、自らが周りの人を助けられるように働きたいです。 |
ES頻出質問⑥:短所・弱み
「短所・弱み」は以下の基本構造をベースに作成します。
- ①結論 :短所・弱みを一言で
- ②理由/背景:そう思った具体経験
- ③学び/考え:学びと改善方法
具体例として以下、外資系広告企業「マッキャンエリクソン」で選考通過できた実例を紹介します。
基本 構造 | 実例 |
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①結論 | 私の弱みは「ゼロイチ思考」であることです。 データに基づいていたり、確証になるような情報に基づいて思考を進めていくことが得意で、不確かな事柄やデータのない未知の事象に対し決断することが苦手です。 |
②理由/背景 | 長期インターンを通してそう感じました。 その中で、メルマガの内容の作成を依頼されたことがありました。 その際、できるだけ魅力的な内容にして欲しいとの指示がありました。 しかし、自分自身これまで文面の作成経験がなかったということもあり、いくつかの案を作成したものの、何が魅力的であるのか、最終的に決め切ることができませんでした。 しかし、社員さんに相談してみるとすぐに決めることができ、実際の開封率としても高いものになりました。 このことから、私は不確かな事柄やデータのない未知の事象に対し決断することが苦手であると思います。 |
③学び/考え | そのため、そのような際には、積極的に周りの人を巻き込んで意思決定できるよう心がけています。 また、その中で多くの考え方や価値観に触れ、新規性を取り入れることで多方面から考えられるよう努めています。 |
エントリーシートの締め切りに気をつけて!
エントリーシートの応募開始日と締切日は企業によって異なります。
企業のリクルートサイトや案内を見逃さないよう、しっかりと確認しましょう。
- 早期選考:大学3年生10月あたり
- 本選考 :大学3年生3月あたり
ここからは余談ですが、、
私自身、エントリーシート応募のスケジュール管理が超苦手でした。
就活当時は、恐らく10社くらいは「気づいたらエントリー時期過ぎてた」状態
もちろん、「出しとけば良かった…!」と後悔しています。
読者の皆さんもエントリー時期だけは見逃さないように気をつけてくださいね!
※エントリーシートはいくら準備しても出さなきゃ無意味ですから笑
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