25卒学生です。これまでWEBテストやES対策に時間を割いてきましたが、年末年始以降、面接をする機会が増えると思います。
面接の冒頭で聞かれる自己紹介で躓きたくないので、「基本的な答え方」や「その後の面接を有利に進める話し方」を教えてください!
今回は、こちらの質問にご回答いたします。
面接冒頭で聞かれる自己紹介は割と対策をしない学生が多くいますが、実は、、面接の中で最も重要な問いです。
理由は、その後の面接は、この問いを起点に展開されることが多く、話し方次第では限られた面接時間をコントロールすることが出来るからです。
既に自分なりの型があるという方も、是非、今一度見直してみましょう。
以降、順にお話ししていきます。
当記事の筆者について
大手広告代理店に早期内定者として採用いただいましたが、面接で最も意識していたことは「いかに自己紹介で印象付けるか」でした。
理由は単純、人の第一印象は3秒で決まると言われるくらいファーストインプレッションは大事だからです。
ただ、表情良く元気に話すだけではありません。
いかにその後のガクチカや自己PRにうまく誘導できるか、一貫性のある発言で「この学生は期待できそうだ!」と面接官に思ってもらえるようにきちんと対策しておきましょう。
就活面接で自己紹介を求められる理由
そもそもなぜ、面接においては必ず自己紹介を求められるのでしょうか。
事前にESは出しているし、面接官は学生の情報はある程度持ってそうだけど、わざわざ聞く意図って何かあるのかな…?
自己紹介を求める面接官の意図は大きく以下の2つです。
1. ざっくり学生の人となりを把握したい
就活時期において、面接官は1日間に複数人の学生と面接を行います。
もちろん事前に提出されたESなどを通して学生の経歴などは把握していることがほとんどですが、「そんなものは正直覚えていない」というのが面接官の本音でしょう。
また、文面だけでは学生の雰囲気も掴めないので、自己紹介を通して、「話し方」や「表情」「考え方」を知り、ざっくりと学生の人となりを把握したいと考えています。
2. その後の面接を進める上での足掛かりにしたい
各面接には評価項目が存在しています。
そのため、面接官は様々な角度から質問することで、その学生が評価項目をクリアしているかどうかを明らかにしようと試みます。
※面接段階によっても異なりますが、質問としてはガクチカや自己PRなどが例として挙げられます。
とはいえ、当然ながら、どんな”内容”にフォーカスを当てて話すかは学生側に委ねられています。
そのため、まずは自己紹介を通して、数ある経験の中でもその学生がどの話にフォーカスして話を進めたいのか、その方向性をざっくりと知りたいと考えています。
就活面接を有利に進める自己紹介テクニック
自己紹介を求められる意図を知った上で、本題「面接を有利に進める自己紹介テクニック」をご紹介します。
個人的には以下、たったの4ポイントを抑えれば自己紹介は完璧だと思ってます。
自己紹介で抑えるべきポイント①_印象
言うまでもなく、「印象」は超重要です。
「印象」というのは、様々な要素で決まると思いますが、中でも「身だしなみ」と「ハキハキとした話し方」は意識しましょう。
「印象」については、当記事の趣旨と少しズレるので詳細はこちらの記事をご参照いただければと思いますが、こういった誰にでも出来る最低限の面接対策は抜け漏れのないようにしてください。
男性諸君、特に、スーツに合わせる靴下の”色”と”長さ”は意外と確認されているのに、忘れがちだから要注意だよ!
自己紹介で抑えるべきポイント②_構成とロジック
自己紹介を構成すべき要素は以下の3つ。
- 大学/学部/氏名
- 学生時代に注力したこと(一言)
- 面接に対する意気込み
1. 大学/学部/氏名
文字通り、「大学/学部/氏名」を述べます。
稀に、浪人や留年の話を長々とする学生がいますが、まずは端的に概要のみを伝えてください。
2. 学生時代に注力したこと(一言)
下の【自己紹介で抑えるべきポイント③_誘導と落とし穴】に繋がる話ですが、自分が最もアピールしたい経験談を1つピックアップし、その概要を端的に伝えてください。
ここでの注意点は「ガクチカや自己PR」のように、アピールポイントや経験談を話すのではなく、あくまで「学生時代は何に注力していたのか、自分の役割は何だったか」程度までの話に留めておくことです。
3. 面接に対する意気込み
自分が面接にかける意気込みを一言で述べましょう。
稀に面接段階ごとに話す内容を変える人がいますが、自己紹介の段階で熱意を伝える必要はなく、ここで言う意気込みは、あくまで挨拶程度を想定しています。
入社への熱意は、志望動機や最後の一言で伝えられれば十分だよ!
自己紹介で抑えるべきポイント③_誘導と落とし穴
こちら少し高度な内容ですが、就活の分岐点となるべきテクニックであると考えております。
前述の通り、自己紹介は面接の冒頭で質問されることが多く、この問いを起点に面接が展開していく可能性が非常に高いです。
なので、この問いで面接官を誘導し、落とし穴を準備しておくことで、限られた面接時間をコントロールすることが出来ます。
言い換えると、面接官が質問をしたくなるポイントをあらかじめ作っておく準備が重要となります。
具体的には、その後に質問されるであろう「ガクチカや自己PR」にうまく繋がるように、自己紹介の段階で情報をチラ見せしておくことが有効です。
というのも、実際の面接現場において、「ガクチカを教えてください」「自己PRをしてください」と直接聞かれることは滅多になく、基本的には「さっき話てた〇〇について、具体的に教えて下さい」のように、前の質問の延長線上で話が進むからです。
数ある経験の中でもその自分がどの話題にフォーカスし、アピールしたいのか、事前に面接官に共有しておきましょう。
自己紹介で抑えるべきポイント④_時間
最後に「時間」です。
特に時間制限の指定がない場合、15秒程度を目安に自己紹介を行うのが理想的です。
なぜなら、15秒あれば前述までの、自己紹介で抑えるべきポイントは十分に抑えられますし、逆にそれ以上の話はガクチカや自己PRと内容が重複してしまうことがほとんどです。
あくまで自己紹介は、その後の問いに対する「情報のチラ見せ」程度が理想なんだ!
面接官は事前に聞くべき評価項目を準備しています。
なので、自己紹介の段階で長々と学生側から話をするのではなく、あくまで聞かれたことに対して一問一答形式スタンスで回答しつつも、面接官が質問をしたくなるポイントを作っておくことが非常に重要です。
大手広告業界内定者の実例
ではここまでのお話を踏まえ、実際に私自身が使っていた自己紹介を例としてご紹介します。
もしかすると、ご想像よりもかなり”簡素”で”呆気ない”内容かもしれませんが、実際の面接現場ではこれくらいの文量で要点を抑えることが肝心です。
※プライバシー保護の観点から、大学名や学部、氏名は省略させていただきます。
私の場合、「長期インターン」での経験談をもとに、ガクチカや自己PRを語っていたので、自己紹介では長期インターンをしていたことや、その中での自分の役割を伝えていました。
実際、こういった”情報のチラ見せ”を自己紹介の段階で事前に共有しておくことで、その後の面接の質問は基本的には、長期インターンでの話題を軸に深堀りされることが大半でした。
また、自己紹介は15秒程度と簡潔であるが故に、表情や声の大きさといった内容以外の外的要素も非常に重要な評価項目となります。
そのため、普段よりも少し誇張するくらい「ハキハキ喋ること」と「明るい表情」は意識して面接に臨むことをお勧めします。
自己紹介に30秒や1分といった時間制限がある場合も考えられます。
そういった場合は、前述までの要素に加え、「なぜこの企業を応募したのか」についても端的に伝えましょう。
具体的には、「企業のどういった部分に魅力を感じ志望しているのか」です。
但し、この場合も自己紹介では、あくまで”情報のチラ見せ”程度のざっくりとした内容で問題ないです。
時間制限がある場合も想定し、30秒や1分の時はどんなことを話すのか、事前に想定しておくと良いでしょう。
【まとめ】就活面接を有利に進める自己紹介テクニック
いかがでしたでしょうか。
本日は、大手広告代理店に早期内定者として採用いただいた筆者が、面接で最も意識していた「自己紹介」の話し方についてご紹介いたしました。
自己紹介をするにあたって抑えるべきポイントは以下の4ポイント。
実例でもご紹介した通り、アウトプットとしては意外にも”簡素”で”呆気ない”モノなので、就活生の多くは対策を怠りがちです。
しかし、自己紹介はその後の面接内容の起点となる問いであり、話し方次第では限られた面接時間をコントロールすることができます。
本記事を参考に、今一度自分の自己紹介を見直し、面接に臨みましょう。
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