1浪25卒学生です。最近、就活を始めたのですが、自己PRに苦手意識があります。
というのも、実際に面接現場で自己PRを行なっても全く面接官に刺さっている気がしません。
そもそも、”どこにでもありそうな”テンプレっぽい内容が原因な気がしています。
評価される自己PRや解答例を教えてください。
今回は、こちらの質問にご回答いたします。
なお、当記事は質問者様のように、面接もある程度経験を積み、ある程度”粗”が出てきた学生を想定しております。
今一度、”原理原則”を理解し、組み立てておきたいというタイミングかと思いますので、「ES向けではなく、面接で喋るための自己PR」という建て付けでご回答します。
※ちなみに、より基本的な「自己PRを聞かれる意図」等について、今一度振り返りたいという方はリクナビが公表している記事を参考にしてみてください。
以降、順にお話ししていきます。
当記事の筆者について
自己PRの重要ポイント①_構成とロジック
正直、こちらについては巷にも色々な情報が出ており、企業サイトやSNS等でも取り上げている内容ではありますが、基本的なことなので抑えておきましょう。
- 自分の強み(一言で)
- エピソード(強みを裏打ちする経験談)
- エピソードの結果
1. 自分の強み(一言で)
自分がどういう人間なのか、どういったところに強みがあるのかをまずは”端的に””一言”で伝えましょう。
ありがちな強みや抽象的な言葉は、伝わりづらいですし、他の学生と差別化が難しくなりますので、必ず言い換えや補足を行い、自分なりにアピールする強みの解釈してあげると尚良しです。
2. エピソード(強みを裏打ちする経験談)
なぜ自分がそういった強みがあるのかを補填する必要があります。
強みをアピールする上でなぜ語れるのか、きちんと理由付けを行いましょう。
3. エピソードの結果
エピソードにどういった「課題」があったのか、その課題に対して、どういった「アプローチ」を行なったのか、「その結果」どういった効果が得られたのかを考えます。
上記、3つのポイントを抑えることで、上手く自己PRの構成を作ることが出来ます。
自分の強みとエピソードと結果は、論理的に繋がりを持たせましょう。
具体的には、「エピソードを通じて、どのように考え、どのような行動をした結果、どういった結果を得られたか。だから自分がこういう人間です」と逆説的に考えても論理が通っているのか、必ずチェックしましょう。
自己PRの重要ポイント②_印象
面接において、自己PRは比較的序盤で聞かれることが多いです。
つまり、その後の面接内容の起点になるべき問いと言えます。
なので、ここでの印象は非常に重要です。
ここで印象付けに成功する学生は、その後の面接がうまく展開できますが、
反対にここで失敗をしてしまうと、その後の面接で印象を覆すことは結構難しいです。
つまり、自己PRでの印象づけは合否に直結します。
- 一般的に好印象とされる無難な言葉を使う
- 目を惹くような印象的な言葉を使う
1. 一般的に好印象とされる無難な言葉を使う
こちらは正直、差別化が難しい領域となります。
そのため、自信を持ってハキハキと、笑顔で答えることが非常に重要です。
身なりや身振り、表情も踏まえ、好印象を取りに行くことが求められます。
2. 目を惹くような印象的な言葉を使う
普通の人が使わないような、トリッキーな言葉を使う手法です。
こちらは、より高難度な手法となり、一言だけで見ると印象はあまり良くないかもしれません。
但し、印象的な言葉を使うことで、面接官に興味を持たせ、質問を引き出すことで、自分が得意な領域に面接官を誘導することが出来ます。
※詳しくは、次の「重要ポイント③_誘導と落とし穴」で見ていきます。
自己PRの重要ポイント③_誘導と落とし穴
こちら難しい内容となりますが、就活の分岐点となるべきテクニックであると考えております。
前述の通り、自己PRは面接の序盤で質問されることが多く、この問いを起点に面接が展開していく可能性が非常に高いです。
なので、この問いで面接官を誘導し、落とし穴を準備しておくことで、限られた面接時間をコントロールすることが出来ます。
言い換えると、面接官が質問をしたくなるポイントをあらかじめ作っておく準備が重要となります。
面接官が、「ここってどういうことなんだろう」「なんかこの考え方は怪しいな」と思えば必ず深堀りの質問をしてきます。そういったポイントを意図的に作っておきましょう。
こういった準備ができると、一次面接や二次面接で負けることはほぼ無くなります。
自己PRの重要ポイント④_ガクチカとの違い
ガクチカと自己PRの違いを一言で言うとするならば、時勢が「”過去”であるか、”現在”であるか」の違いと言えます。
言い換えると、「ガクチカ」は自分が過去どういうことに注力してきたのかを示し、「自己PR」は今自分がどんな人間なのかを示すものとなります。
なので、ガクチカと自己PRの内容が全く同じになることはあり得ません。
但し、ガクチカと自己PRは論理的に繋がってなければなりません。
「ガクチカを通じて、どんな人間なのかを自覚しました。だからこういう強みがあるんです」といったように、ガクチカと自己PRはロジカルに繋がってる必要があるんだ!
なるほど、、
話し方やエピソードが違えど、アピールしたい強みや人間性は論理的に繋がってないといけないんだね。
そうなんだ!
ん、、てことは一度の面接でガクチカと自己PRの両方を質問された時にエピソードが被ってしまう気がするんだけど、ガクチカと自己PRってエピソードは変えたほうがいいのかな?
一度の面接でガクチカと自己PRの両方を質問された時、できればエピソードは変えたほうがいいよ!なので、アピールできる強みは統一しつつも、それぞれ2〜3種類のエピソードを準備しておけるとベストだね!
※なお、「ガクチカや自己PR、弱み、志望動機」といった自己分析に一貫性を持たせる方法についての記事もまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
自己PRの解答例文
回答例をご紹介するにあたり、回答時間は30秒を想定した例文を2種類ご紹介します。
なお、実際の自己PRは30秒や1分、3分といった時間制限を設定される場合があります。
少し面倒ですが、時間別でも回答できるように準備しておきましょう。
上記2つの例はどちらも前述の「重要ポイント①_構成とロジック」でお話しした通り、「自己PR→エピソード→結果」といった構成となっております。
また、30秒という秒数制限がある場合、エピソードから結果まで具体的に話すことは結構難しいかと思います。
なので、エピソードについては非常に抽象度を高く表現しており、特定のガクチカまでは突っ込んでおりません。
その代わり、あえて抽象度を高く表現することで、面接官は深掘りを必ずしてきますので、裏側ではより具体的なエピソードと深堀り対策を行なっておりました。
深堀り対策としては、想定される質問を自分でしらみ潰しに考えるだけでなく、OB訪問などを通して、必ず第3者にも確認して貰おう!
いろんな角度からの質問を想定/準備しておくことが非常に重要!
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